2014年6月24日火曜日

悪霊について(2):「イエスは神の子です」と言えない

Lさんの事件以来、他の患者を調べてみると、多くの人に悪霊の影響が見られた。

悪霊をもつ患者は「イエス・キリストは神の子です」と言えない特徴がある。カウンセリングで悪霊を話題にして、私が言ってごらんというと、患者は「イエスは神の子です」と言えない・・・

無理に言おうとすると、ノドが締めつけられたり、舌がからまって話せなくなったり、吐き気がしたり、胸が苦しくなる・・・




http://pds.exblog.jp/pds/1/200512/23/33/e0034633_16413733.jpg


クリスチャンでない患者は体の硬直にびっくりする。何度やっても言えないので、彼らは「悪霊とは何?」、「イエスとは誰?」と疑問をもつ。

クリスチャン患者の場合は、悪霊の存在をすぐに理解する。教会やセミナーを通して悪霊について知っているからだ。

悪霊に気づいた患者は、クリスチャンでない人も含めて、悪霊と戦う意志をもつ。悪霊が人生を狂わした事実に気づくからだ・・・

クリスチャンでない患者が聖書を読み始めるのは珍しくない。

自分の中にある悪霊に気づくのは、患者にとって救いでもある。悪霊からの解放は自由を意味するからだ。彼らは闇の中に光を見る・・・


2014年6月18日水曜日

悪霊について(1):悪霊と初めて会う

2013年6月4日のことである。私はスカイプで女性クライアントと話していた。独身のLさんは、男性と親しくなれない問題に悩んでいる・・・

その日、Lさんは私に奇妙な話をした。自分には悪霊がついているというのだ・・・

「悪霊は自分の家族や周りの人を滅ぼそうとしている」と彼女は真顔でいう。しかし、私には意味がよく分からなかった。外を見ると、雨がシトシト降っていた。

彼女があまりにも真剣に言うので、私は「悪霊がいるなら出てくるといい。話をしよう」と言った・・・

すると、Lさんは顔つきが変わり、低い男の声になり、「この女は俺のものだ。お前には渡さない」と言った。

「お前に邪魔をさせない」というドスの利いた声には、不気味な決意が感じられた。悪霊は彼女を地獄につれてゆくつもりだった。その邪悪さに気づくと、私は体が緊張した・・・

私は多重人格のカウンセリングで「悪霊現象」には慣れている。患者は悪魔というが、実際は悪魔のフリをする子供人格である。

しかし、それは多重人格者が演技するような「悪魔」ではなかった。それは人間らしい感情がみじんも無く、背後には大きな暗黒の力を感じられた。





私は直感的に「悪霊」というものを理解した。それは、体を持たない、霊的な存在である。聖書には暗黒の世界の住人と書いてある

私は生まれて初めて悪霊というものに出会った・・・


2014年6月15日日曜日

ミシガン州の友人宅に滞在

ミシガン州サウガタックの友人宅に滞在している。ここはホーランドの隣町。

私たちが到着した日に、彼はスペインの3週間旅行に出発した。家族全員がバックパックを背負い、スペインの街々を散策する予定・・・






「家を使ってもいいよ」と気楽に言われたが、





住んでみるとえらく豪華な家・・・





広くて、使いやすいキッチン・・・






リビングの隣のピアノ室。彼の次男はピアノが上手。天才的と言ってもいい・・・






地下に行くとファミリールームがある。卓球台とホッケーゲーム機が置いてある。






ジムもある・・・





3人の息子たちが大騒ぎする部屋。壁は落書きでいっぱい・・・





ベランダの朝食は最高。鳥のさえずりとそよ風が体を通り抜ける・・・





彼の家はミシガン湖の近くにある。夕日がきれい・・・






彼は熱心なクリスチャン。神と家族をこよなく愛している。良き夫であり、良き父親であり、良き隣人である・・・

彼の生活そのものが信仰を表している。


2014年6月14日土曜日

心の母(11):インナーマザーが自分の母について語る

公務員のM子さん。異性と親しくなれない問題に悩んでいる。カウンセリングが進むにつれて、彼女の心の母は自分の母(M子さんの祖母)について語り始めた。母は感情がないロボットだったという。


***

人に話を聞いてもらったことがない。服部さんが初めて私を認めてくれる人・・・


http://p.twpl.jp/show/large/jQu2C


目を見ない、能面のような母だった。私は母に感情がないのを見て怖くなった。感情を殺して生きるしかなかった。

母は家事、役割を完璧にこなすが、私の気持ちを受け止められなかった。それが唯一、最大の欠点・・・

母はロボットだった。最初に見た親が人間ならば私はもっと人間らしくなれたと思う。親がロボットだから自分の気持ちをしまいこんだ・・・

母は私にびっくりしていた。(人間の)私とどう接すればいいか分からなかった。母は子守りをできるが、子供の気持ちは分からない。それで私に困っていた。

一生懸命畑仕事をして、忙しくして、私と話さないようにする母。忙しいから話さないのでなく、私と話さないために忙しくする・・・

忙しくても子供と気持ちの共有はできたはず。でも、母にはそれができなかった。母が私の心をうけとめて、一緒に遊べば、こんな風にならなかったはず。

色々と世話するよりも、私に必要なのは気持ちを理解してもらうことだった・・・

さびしかった。本当は母に甘えたかった。甘える人がいないから仕方なく娘(M子さん)に甘えてしまった・・・


2014年6月5日木曜日

心の母(10):母の見捨てられ恐怖

異性と親しくなれない問題を抱える事務員のKさん。カウンセリングすると心の母が現れた。Kさんが恋愛できないのは、一人ぼっちになるのを恐れた母が邪魔するからだった。親にも夫にも理解してもらえず、生まれてきた子供(Kさん)にすがる母は、親子関係が逆転していた・・・


***

親の側にいて寂しかった。誰も私を大切にしてくれない。女の子だから(男なら大切にされるという意味)・・・

親は寂しいのに気づいてくれなかった。

しんどいなぁ。さびしいなぁ。誰も私の気持ちなんか分からない。一人になるくらいなら死んだ方がマシ。夫はアテにはなりません。娘と違って私のことを考えてくれないのです。

娘が離れるのは嫌です。あの子がいないと私は一人になります。もう寂しいのは嫌です。K子が近くにいてほしい。母の理解者になってほしい・・・

子供の頃は母が恐ろしかった。いつも母の顔色を伺い、グチばかり聞いていた。頑張らないと認めてもらえなかった。親は私を大切にしてくれない・・・





私の中は空っぽ。やりたいことが分からない。家族がみんな怖かった・・・